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……というわけで、皆さんお疲れ様でした。我々のプロジェクトは、無事、全て終了しました。この後、私達は現在開いているゲートを通り、元の世界へと戻ることになります。それと、元の世界でも神器はあったそうなので、このまま閉じても問題ないとの政府からの連絡を受けております。
また、政府の計らいにより、希望するならば、この世界に止まってもかまわないとの許可を得ました。それにこの世界の方々とのお別れを言う時間も必要ですから、その猶予もいただいております。ゲートを閉じるのは、今から一週間後。皆さん、その間にどうするかを決めておいてください。


第六話 序章

 戦いは全て終わった。
 帝の元に、重造からの報告が届けられた。
「陛下、無事……全てが終わったそうです。最後の神器である勾玉の確保も完了。それに、前帝と后様のご遺体も発見できたとのこと」
「そうですか。これで帝都は救われますね……」
 ホッとした表情で、幼い帝は顔を綻ばせた。
「後で帝に謁見を申し出る者達が……その大勢いるとの報告も来ています」
「ええ、問題ありません。皆さんとお会いしましょう。ですが、ここではいささか狭いですね。危険がなくなったというのなら、私が迎賓館に向かうのが筋というもの」
「ですが……」
「元凶はなくなったのですよ。私がいかなくして、平和を取り戻せたと言えますか?」
 自ら広告塔になるという、帝の申し出に、従者達は少し不服そうだ。
「それに僕も会ってみたいのです。この帝都の平和を取り戻した勇士達に」
 と、そこにもう一人の従者が飛び込んできた。
「へ、陛下! 外国から支援物資が届いているんですが……その……」
「何か問題でも?」
「あの……届いた物資の中身が……大量のブリキ製の玩具だと……」
「いいではないですか。僕も遊んでみたいですし、帝都の子供達にも喜ばれますよ」
 さっそく、持ってきてくださいと告げると、従者は急いでそのことを知らすべく、もう一度元来た道を戻っていったのだった。


「……あ、あれ……ここは迎賓館でござるか……」
 あの後、力を使いすぎた太助は、妬鬼姫が倒れるのを見ることも無く、ぶっ倒れていた。
「太助ちんっ!! 目がみえるんだね!!」
「……あ、そ、そうでござるよ……ん? およー?」
 そう、あの『大局を見る目』を使えば、時を戻せるが、視力は失われる……はずだった。なのに、今はくっきりはっきり、ふわの姿だけでなく、その隣にいるチドリの姿までもが見えた。
「ついでにいうと、他の皆もピンピンしてるってさァ。神様も粋な計らいしてくれるもんですねぇ」
 と笑みを浮かべている。
「えっと……これはどういうことで……ござろうか?」
 太助はまだ腑に落ちない様子だったが。
「そうそう、太助さん。噂によると、帝があたしたちの無事を祈ってくれたそうよ。神様じゃなくて、帝にお礼を言わないと行けないわね」
 紀美子の言葉に。
「え? そ、それで……それがし達の怪我が……なんとかなるもんでござるか?」
 太助の困惑はまだ続くようである。


 戦いを終えた雅菊は、牽牛星を呼び出していた。
 待ち合わせ先にやってきた牽牛星は、雅菊の姿を見るなり。
「雅菊さんっ!!」
 元気に手を振り、寄ってくる。
「こげんところに呼び出して、用ってなんですばい?」
 雅菊はニッと笑みを浮かべて。
「お前に伝えたいことがあってな」
 そう前置きして告げた言葉は。
「ずっとそばにいてほしい」
 その言葉に、牽牛星は驚きあっけに取られながらも。
「雅菊さんが、望むだけ側におりますよ」
「って、おい、ここで泣くヤツがいるかよ……」
 泣き笑いする牽牛星に、雅菊は彼の頭を抱えるかのように周りから隠してやるのだった。


「……で、できました。できましたよおおおお!!!」
 大興奮でグラウェルは、その場で声を張り上げた。その声に研究所にいた面々が、やってくる。
「何が出来たんです?」
 なんとなく予想は付くが、一応と言わんばかりに錫鍍が尋ねる。
「やっと、ゾンビ病のワクチンが完成しました!! これで、ゾンビになる人達がいなくなります!!」
 その言葉に、その場に居た者達にも笑みがこぼれた。


「……というわけで、皆さんお疲れ様でした。我々のプロジェクトは、無事、全て終了しました。この後、私達は現在開いているゲートを通り、元の世界へと戻ることになります。それと、元の世界でも神器はあったそうなので、このまま閉じても問題ないとの政府からの連絡を受けております」
 そういって、カレンは続ける。
「また、政府の計らいにより、希望するならば、この世界に止まってもかまわないとの許可を得ました。それにこの世界の方々とのお別れを言う時間も必要ですから、その猶予もいただいております。ゲートを閉じるのは、今から一週間後。皆さん、その間にどうするかを決めておいてください」
 そう告げて、カレンは通信機のスイッチを切った。
 緊張していたのか、ふうっとため息を零すカレンの隣には、更谷の姿が。
「……お前、何か隠していないか?」
 その痛い視線にカレンは思わず、苦笑を浮かべる。
「ふふ、気付かれてしまいましたか。……時間を越えるための力、なんだと思いますか?」
「え?」
「雷でも、燃料でもましてや、皆さんの持つ神通力でもありません……」
「じゃあ、一体……?」
 困惑する更谷に。
「命が燃える力、ですよ」
 そういって、カレンは寂しそうに笑うのだった。

マスターより  大変、お待たせして済みません!!
 そして、彩葉さん、ふわちゃんのお父さんは、チドリさんでしたよーーー!!! かざやんも超絶ビックリです!!(挨拶)
 というわけで、改めまして、こんにちは。かざやんです。
 今回、体調悪かったり、直前で回線トラブルになっちゃったりとかで、なかなか進みがアレでしたが、いかがだったでしょうか?
 もの凄い展開に、かざやんもビックリです!! ええ、マジで!!
 ですが、皆さんのおかげで、何とか妬鬼姫、撃破です!!
 仲間にするってなったら、ちょっとヤバかったので、撃破に向かってくれて、ホント良かったです(涙目)。
 というわけで、決着も付いたので、次回は……完・全!! 後日談となります!!
 まずは、事件直後のお話を、そして、月日が経った(月日についてはアクションに記載をお願いしますね!)後の話となります。
 なので、アクションもそれで2つに分けて、いつもよりもたくさん書けるようにしておきました。それプラス、備考欄も使って良いですから、悔いの無いラストをお願いしますね。

 それと、妬鬼姫と交わったチドリさん、妬鬼姫の血を半分持ってるふわちゃん。この二人は人間になるか、長寿な人間(?)になるか、好きなようにすることができます。こちらもアクションにて指定をお願いしますね。かざやん的にはどちらも美味しいですが、旦那とかと一緒に居たいなら、人間かなーと思います。

 はい、次に大事なお話!!
 アナザー・イマジン関係なく、カレン達の居た未来へ向かうことができます。
 また、アナザーの人が帝都に残ることも可能です。
 ただ、今回のゲートが閉まれば、もう行き来することはできません(技量の高い方が、アクションで何かすればもしかすると……?)。
 それと、なにもカレンについてアクションをかけなかった場合は、カレンはゲートを閉じる為に命を落としてしまうことになります。こちらも嫌だーという方は、何かして、カレンを救ってあげてください。鍵は今回の結果を見て、考えてくださいね。ただ、あの方の力だけでは不十分かも知れないので、その点についてもしっかりとよろしくです。
 それにしても、なんであのシーンの前にあの方が出てきたんでしょうね……ちらちら。

 あ、神器と刀2本について。
 神器は、次回、帝にお返しすることになります。ただ、帝にお願いすれば、レプリカ品(力がちょっとあるかも?)を賜ることができます。思い出にどうぞ。
 それと刀は、神社に納めても良いし、そのまま所持していて構いません。そちらは好きなようにどうぞです。
 それにしても、勾玉。欲しい人がいなかったので、かなり悩みましたが、独断と偏見で彩葉さんにお渡ししました。きっと驚いていることでしょう☆

 そうそう、神通力ですが、各自好きにしてください。消えたことにしても良いですし、引き続き使えてもOKです。こちらもアクションか備考欄で教えてくださいね。
 あ、お任せだった皆さん、あの名前で大丈夫でしたか? そわそわ。
 殆ど、神通力の名前を呼ぶ方が少なかったので、あまり叫ばせなかったのですが……その辺もちょっと気になるので、後で教えてくださると幸いです。
 また、この更新の後、設定の中に採用した神通力を記載する予定です。その際、やっぱり名前が欲しいなと思いましたら、アクションの「備考欄か問い合わせ」にて、記載する名前を教えてください。
 そうそう、次回がラストなので、今回神通力使ってないっていう方は、ぜひ、使ってくださいね!!
 それと錫鍍さんは、問い合わせにて神通力の申請をお願いします! いらない場合は、申請無くてもいいですが……正直言って、もったいないと思います。よければ、ぜひ!

 あっと、一応、NPC達の動向(?)ですが、主要5人と重造、帝は帝都で過ごすことになります。カレンとグラウェルは、未来に戻って、プロジェクトの総仕上げとなります。既に最強ワクチンはあるので、バッチリですね!! 今回発症した人もこれで回復できるので、ぜひ使ってください!! つうか使って実証してください!!


 では、いつものように、指針解説いきまーす!!

・平和な帝都で
 帝都で過ごす指針です。どのように過ごしているのかを書いて下さいね。

・未来の世界へ
 カレン達の世界へと向かいます。いろいろと大変かと思いますが、解決に向かいます。実際にはバトルもあるのですが、アクションに描写希望がなければ、ないまま終わります(笑)。(アクションで、バトル選ばなくても良い結果に進みます)

・NPCと一緒に(FSにNPC名)
 特定のNPCと行動する場合はこちらへ。
 この場合、アクションに「帝都に残るか、未来に行くか」の記載もお願いしますね。
 FSに記載でも問題ありません。

・PCと一緒に(FSにPC名)
 こちらも上記のNPCと同じく、「帝都に残るか、未来に行くか」の記載をお願いします。

・自分の道を行く!
 もう、好きにして下され!!
 けど、こちらも上記と同じく、「帝都に残るか、未来に行くか」の記載をお願いします。

 それでは、皆さんの最後のアクション、お待ちしています!!