ここは研究所近くの森の中。
カレンは未だ、吉兆の銃から囚われの身であった。
なんとかして逃れたいものなのだが……。
「おりゃっ!!」
「うわっ!!」
バリバリとゾンビをマヒさせるほどの威力があるネットが吉兆を覆う。そのショックで吉兆はそのまま倒れ込んだ。更谷だ。タイミングをはかって、吉兆に攻撃を仕掛けたのだ。そして、それは成功に終わる。
「……助けてくださって、ありがとうございます」
「いや、礼を言われるほどじゃない。……それにしても、どうしてこんなことに?」
更谷は電磁ネットで倒れた吉兆を眺めながら、カレンに尋ねた。
「それは……」
先ほどまであったことをカレンは更谷に説明した。
「なるほどね。死んだ者のために、そんなことを……」
それが良いとは言い切れないが、そう行動に出たのは理解は出来る。
「で、どうする?」
「そうですね。このままにすることは出来ませんから、研究所で保護しましょう。もちろん、銃は預かりますが」
「了解。あんただけじゃあ大変だろ、手伝う……」
と、更谷が手伝いを申し出ようとした、その時だった。
がさがさがさ。
「うううう、ああああ……」
ゾンビ達が出てきたのだ。
「はあ、なんでこんな所に!?」
「いいから、倒しますよ!!」
カレンはリミッターを外した銃で、一気に蹴散らしていく。
「……くっ、一発では仕留めきれない?」
リミッターを外したというのに、それでも数発撃たないと倒れない所を見ると、ゾンビがまた進化したようだ。
「リーゼロッテさんから話は聞いていましたが……これほどまでとは……」
なんとか、ここに来たゾンビを全て、倒しきることは出来たが……恐らく、これだけではないはずだ。
「急いで戻りましょう。体勢を立て直す必要があります」
「同感だな。コイツは俺が連れてくぜ」
銃と倒れている吉兆を担ぐと、カレンと更谷はそのまま、一時、研究所へと戻るのであった。
「……あれ? なんだろう?」
いち早くその異変に気付いたのは、独自で警戒していた蓮だった。屋根の上に登って見ていたのがよかったようだ。
遙か遠くから、何者かが迎賓館に近づいてくる。
しかも、それは1体だけではなく……。
「ぞ、ゾンビだっ!!」
首から提げていたホイッスルを取り出すと、蓮は思いっきり吹き鳴らした。
迎賓館の中で危険を知らせる笛の音が、何度も響き渡ったのである。
戦いは困難を極めようとしていた。
やっと環境が整いつつある迎賓館。
そこへ、ゾンビの集団がゆっくりと近づいていた。
「……まさか、妾と同じ事を考えている奴等がいるとは思わなんだが」
キセルをふかしながら、笑みを浮かべる者が一人。
「まあいいわ。この都を手始めに落として、世界を手に入れる……なんと愉快な宴であろうな」
彼女の側には無数のゾンビ達が……古着を着て腐敗したゾンビらが蠢いていた。
マスターより
ぎゃあああ、なんじゃこりゃあああ!!!
あ、どうも、秋原です。って、みんな、ちょっと待ってくれ!! 落ち着いて!!
本来ならば、ベストコンディションに近い状況で今回の状況を迎えられるなって思っていたのよ。けど、蓋を開けてみたら……なんで、そこで……闇落ちしちゃうのおおお!!!
こほんこほん。気を取り直して。
まずは全体的な連絡から。
今回、アクション送付しなかった方がいらっしゃいます。しかも音信不通です。
次回もまた同じ状況になるのでしたら、こちらも頭を痛めながら、しかるべき対応をすることになる可能性が高いです。お手数ですが、次回はきちんとアクションを送付するか、どうにもならなさそうであれば、問い合わせにてご相談をお願いします。
絶対ですよーーー!! できれば一人も欠けさせたくないんで!!
あ、第3話の結果は、読みましたか?
いろんな情報がいっぱい出てきています。マジで。あれやこれや、マジでいっぱい出てきています。その上で……迎賓館が襲われています。どこから来ているのかは、たぶん、お察しの通りかと。
今回もすっごく恰好良い曲ができてますので、そちらも併せて、お楽しみくださいね! 実は次の曲もかなり仕上がってるのですよ……にやにや。
それと、鬼斬丸の所有者候補への立候補、ありがとうございました!!
正直、どのアクションも凄く良かったです。が、より文字数を裂いているか、よりドラマチックに描けるかを判断した結果、ああなりました。
ですが今回、立候補した方は、もう一つ(三つ?)の候補者としての資格が充分にあります。可能でしたら、そちらにも立候補していただければ……あ、見つけたら、ですけどね。
また今回は、とても光るアクションが大量にありました!!
MVPを選ぶのにもかなり苦労してます。ありがとうございますっ!!
その調子で……これから来るだろう困難に立ち向かってくださいね。期待しています!!
あ、今回は皆さん、しっかりと死亡フラグをたたき割ってくださったので、今回NPCのフラグは立っていません。今回限りではありますが、それほど気にしなくても死にはしないので、気楽にゾンビ軍に対応していただければと思います。
NPCの動向ですが……
海斗・涼介・重造……迎え撃つ部隊に参加
桜子・キヨ・晴美……迎賓館で守る
グラウェル・カレン……研究所で対策会議
帝……ホテルにいます
となっています。何かありましたら、FSに名前を記載の上、どうぞー!!
というわけで、さっそく今回の指針解説いきますね。
・ゾンビの大群を迎え撃つ
積極的に戦う際は、こちらを選んでください。バリバリ戦えますよ!!
ただ、ちょっと強化されているので、ご注意ください。
状況が状況なので、レーザーガンの配布、及び、リミッター解除申請は通りやすくなっています。ちなみにリミッター解除できるのは、グラウェル、カレン……それに工作でレーザーガンの構造を知った錫鍍さんのみとなります。
場合によっては解除が難しいかも知れません。ご注意ください。
・迎賓館を守る
迎賓館を守るために何かをする指針です。
ゾンビが到着するまで時間があるので、何かする場合はこちらを選ぶと良いかも!
・対策本部で活動!
太助さん率いる対策本部で活動する方はこちらで!
不安になっている人々もいるかもしれませんね。
・迎賓館にて
迎賓館の内部で、ゾンビバトルや本部に関連しないものはこちらになります。
日常サイドという雰囲気ですね。こちらは殺伐としない予定です。一応。
・PCさんに手を差し伸べる(FSにPC名必須)
闇落ちしたPCさんに渇を入れる……もとい、手を差し伸べる指針です。
積極的に関わって、味方にしてください……マジで!!
どうして、戦力の高い人がこうなっちゃうんだ……ぐぬうう……。
・闇に落ちゆく心から光へ【周さん・吉兆さん専用】
あ、こちらは逆に狂っちゃった方々専用の指針です。
で、できれば……持ち直して欲しいな……。ちらちらちら……。
それと、周さんは地下房にいます。外に出て行動するには、それなりの責任とアクションが必要となりますので、ご注意ください。
吉兆さんも同じく、研究所で囚われの身ですので、ご注意を。
・帝との謁見【アルフィナーシャさん・しのぶさん専用】
引き続き、謁見ができる指針です。
帝との親密度はかなり良い感じです。その調子でいろいろとお願いしますね!
・ゾンビ病研究に協力【境さん・悟さん・月太郎さん専用】
ゾンビ病解明のために協力する指針です。
こちらは、「病気がゾンビ病に有効か」を確かめる形となります。
今回の診察でいろんなことがわかりました。更に進展させるためには、皆さんの協力が必要となります。よろしくお願いしますね!
・グラウェルの元で【千代さん・栞さん・怜一さん・正之助さん専用】
こちらはあの4人さん専用の指針となります。スタートは研究所なので、若干、ゾンビ軍に近いですね。籠城も可能です。
また、レーザーガン及びレーザーソードの配布も可能となっています。アクションに書いていただければ、そのまま使用できますので、ぐらさんに言ってね!
リミッターも……えっと、なんとかできる……感じかな? そちらはちょっとアクションが必要になるので、代表者さんのみお願いします。
また、何を目的に動くかによって、難易度が変わってきます。
グラウェルに隠れて何かやる場合は、かなり難易度が高くなりますので、ご注意ください。(グラウェルの指示通り動くのであれば、難易度は逆に下がります)
・カレンの元で【更谷さん・吉兆さん専用】
こちらも上記と同様となります。ただ、吉兆さんは囚われの身からのスタートで、武器を得るには、アクションでかなりの工夫が必要になります。また、裏切るとマジで四面楚歌になりますので、気をつけてください。
更谷さんに関しては、カレンとの好感度がかなり高いです。そのため、若干、他の方よりも聞き出しやすいかもしれません。良ければ試してみてください。更谷さんには、ペナルティなく、レーザーガン等はゲットできますよー。
・NPCと一緒に(FSにNPC名)
・暗躍する【アナザー専用】
・調査する(FSに対象や場所等)
・自分の道を行く!
いつものアレです。が、今回、状況が差し迫っているので、資源調達は出来ません。
そのことを念頭に置いて行動をお願いしますね。
それと……次回、恐らくびっくりする展開が待っています。
心して、参加をお願いしますね!! 以上、かざやんからでした!!
更谷が手伝いを申し出ようとした、その時だった。
「うううう、ああああ……」
ゾンビ達が出てきたのだ。
「はあ、なんでこんな所に!?」
「いいから、倒しますよ!!」
カレンはリミッターを外した銃で、一気に蹴散らしていく。
なんとか、ここに来たゾンビを全て、倒しきることは出来たが……恐らく、これだけではないはずだ。
「急いで戻りましょう。体勢を立て直す必要があります」
「同感だな。コイツは俺が連れてくぜ」
銃と倒れている吉兆を担ぐと、カレンと更谷はそのまま、一時、研究所へと戻るのであった。